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中出しによる妊娠確率はどれくらい?生理中や安全日の避妊効果は本当に低いのか?緊急避妊方法についても解説

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【更新日】2024.08.10

「中出しによる妊娠の確率はどれくらい?」

「生理中や安全日に中出しされても大丈夫?」

中出しセックスによる妊娠確率は、年齢や性行為のタイミングによって大幅に異なります。

危険日に中出しをすると、妊娠のリスクが高まりますが、生理中や安全日に中出しされても妊娠する確率は明確ではありません。

この記事では、年齢やタイミングによる妊娠確率の違いや、中出し後の緊急避妊に使用できるアフターピルの説明を行っています。

さらに、事前に実施できるおすすめの避妊方法も紹介していますので、性行為を安全に行うための参考にしてください。

中出しによる妊娠確率は排卵日や年齢に影響を受ける

オックスフォード大学の研究によると、中出しによる妊娠確率は排卵日や年齢によって変動することが示されています。

参考: OXFORD ACADEMIC

どの年齢でも、排卵直前の性交による妊娠確率が最も高くなりますが、排卵日を過ぎると急激に低下する傾向があります。

生理中や安全日の妊娠確率は低い(0~5%)

生理中や安全日に中出しを行った場合、妊娠確率は一般的には低いです(0~5%)。

これは、妊娠は卵子と精子の出会いによって成立するため、生理中や安全日には卵子が存在しないため受精が起こりにくいからです。

ただし、月経周期の個人差や乱れによって、わずかな妊娠の可能性があることを念頭に置く必要があります。

しかし、妊娠を避けたい場合は、生理中や安全日であっても確実な避妊方法を選ぶことが重要です。

「危険日を避ければ妊娠の心配はない」という考えは誤解を招きます。確かに、危険日(排卵期)を避けることで妊娠確率は低くなりますが、排卵日を正確に予測することは容易ではありません。

排卵日を避けようとしても、予期せぬタイミングで排卵が起こることもあります。

さらに、通常、精子の寿命は3~5日程度ですが、場合によっては1週間以上生存することもあります。

予期しない妊娠が発生する可能性もあるため、生理中や安全日であっても中出しを行った場合は、緊急避妊の手段としてアフターピルの使用を検討すべきです。

危険日には妊娠確率が高い(28~53%)

危険日に中出しを行った場合、妊娠確率は比較的高くなります(28~53%)。

ただし、これは年齢や性交日によって異なる要素です。

例えば、19~26歳の若い女性で排卵の2日前に中出しをした場合、妊娠する確率は約53%になります。

このように高い妊娠確率が見られるのは、卵子と精子の寿命に関連しています。

卵子は排卵後約1日で寿命を迎えますが、精子は女性の体内で3~5日間生き続けることができます。

そのため、排卵の2日前付近の性交が最も受精しやすいタイミングとされています。

中出し後はアフターピルで避妊を考えよう

中出しを行った後は、アフターピルを利用して避妊を考えることが重要です。

参考: エミシアクリニック(薬剤臨床試験結果)

アフターピルは性行為後72時間以内に服用することで、妊娠を99.0%の確率で防ぐことができます。

服用するタイミングが早いほど、避妊効果が高まります。

アフターピルは、受精卵の着床を防いだり、排卵を遅らせるなどのメカニズムによって妊娠を防ぎます。

女性ホルモンを含む成分を含んでおり、排卵を抑制する働きがあります。

避妊に失敗したり妊娠のリスクを感じた場合は、早めに医師の診察を受けてアフターピルの処方を受けるようにしましょう。

アフターピルの種類と価格相場

アフターピルには主に2つの種類があります。

性行為後から*3日以内の服用が推奨される「ノルレボ(レボノルゲストレル)」と、5日以内でも対応できる「エラワン」*が一般的です。

ただし、日本では120時間ピルは未承認薬となっておりますが、海外ではエラワンが主流であり、日本でも普及率は高いです。

エラワンは高い避妊率と長い避妊効果期間を持つため、多くのクリニックで使用されています。

アフターピルの購入はオンライン診療がおすすめ

アフターピルを購入する際は、オンライン診療クリニックを利用することをおすすめします。

自宅にいながら、迅速に医師の診察を受けることができ、最短で翌日にはアフターピルが届きます。

中出し後まだ時間が経っていない場合には、アフターピルの避妊効果を最大限に引き出すために*「性行為後72時間以内」*に診察を受け、アフターピルの処方を受けるようにしましょう。

性行為における安全な避妊方法とは?

・低用量ピルの服用

・コンドームの使用

・ミレーナ(避妊リング)の利用

・危険日を避ける

低用量ピルの服用

毎日同じ時間に低用量ピルを服用することで、避妊効果は99.7%に達し、最も高い避妊率を誇ります。

低用量ピルに含まれる女性ホルモンによって、排卵の抑制や子宮内膜の成長抑制などの効果があり、妊娠しにくくなります。

妊娠リスクを最小限に抑えたい場合は、低用量ピルの使用を検討しましょう。

コンドームの使用

性行為の際には、必ずコンドームを使用して避妊しましょう。正しく使用すれば、避妊効果は98%と高く、性病の予防にも役立ちます。

ただし、コンドームの正しい使用方法に気を付けないと、避妊効果は98%から82%まで大きく低下します。コンドームを正しく装着し、妊娠と性病感染を防ぐようにしましょう。

よくあるコンドームの誤った使用方法

コンドームの一般的な誤った使用方法をまとめました。

コンドームは体液の交換を防ぐための避妊具であり、女性の膣に男性の体液が付着したり、コンドームが破れたりするような使い方は避けましょう。

ミレーナ(避妊リング)の利用

ミレーナは、子宮内に挿入するT字型の避妊具です。

避妊効果は99%以上であり、低用量ピルと同等の高い避妊効果が期待できます。

初期費用は約5万円と高額に感じるかもしれませんが、一度装着すれば最長5年間の効果が続くため、総合的な費用は低用量ピルよりも安くなります。将来的に数年間にわたって避妊を希望する場合は、ミレーナの使用を検討してみましょう。

危険日を避ける

避妊のためには、危険日に性行為を避けることも重要です。

危険日とは、排卵期のことであり、妊娠の可能性が高い時期を指します。

逆に言えば、一般的には安全日とされる危険日以外の日に性行為を行うべきです。

ただし、安全日であるからといって避妊を怠ることは決してありません。

妊娠率を最小限に抑えるためには、常にピルやコンドームなどの避妊方法を使用することが重要です。

危険日と安全日はいつ?

危険日の判断方法

危険日を特定する方法はいくつかありますが、

最も一般的なのはルナルナなどのアプリを利用することです。

これらのアプリは、オギノ式と呼ばれる予測方法を基にしており、AIなどの最新技術を活用して排卵日を予測します。

オギノ式とは、生理周期から14を引いた日を排卵予定日とする方法です。

しかし、生理周期は個人によって異なるため、より正確な排卵予測を得るためには、AIを利用したアプリの方が適しています。

ただし、アプリで得られる排卵予測はあくまで目安であり、正確な予測はできません。

危険日以外でも妊娠リスクがあることを忘れずに、常に避妊方法を実践しましょう。

安全日とは「危険日以外」を指す

安全日とは一般的に、危険日以外の日を指しますが、実際には本当に安全な日(妊娠しない日)は存在しません。

排卵日の予測はある程度可能ですが、完全に正確に予測することはできませんので、安全日にも避妊を怠るべきではありません。

生理周期の乱れや精子の生存期間の延長など、予測外の要素によって予期しない妊娠が起こる可能性があるため、生理中や安全日であっても、常にピルやコンドームなどの避妊方法を使用することが重要です。

妊娠の仕組み

①射精と排卵

妊娠の最初の段階は、射精と排卵です。

1回の射精で数億の精子が放出されるのに対し、1回の排卵では1つの卵子が放出されます。

女性の体内では、精子の寿命は約3〜5日間であり、卵子の寿命は約1日です。

そのため、排卵日の前後4日間ほどが妊娠しやすい「危険日」とされています。

②受精

精子は子宮頸管から子宮内部へ、そして卵管内で卵子と出会い受精します。

卵子と出会えるのはたった1つの精子であり、その後は他の精子が受け入れられません。

③受精卵の成長

受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、約5日かけて卵管を通って子宮に移動します。また、受精卵が2つに分裂することもあり、それぞれが着床する場合には一卵性双生児となります。

一卵性双生児は、排卵時に偶然2つの卵子が放出され、それぞれが受精・着床する場合に生まれます。

元の卵子が1つか2つかによって一卵性と二卵性に分類されます。

④着床

受精卵が子宮内膜に定着することを着床と呼びます。

この時、子宮内膜はホルモンの影響でふかふかのベッドのような状態になっています。

受精卵が着床しなかった場合、分厚い子宮内膜は剥がれて月経として体外に排出されます。

着床が成功した場合、約10日後に妊娠反応が現れます。

妊娠初期(0〜3週間)では、おりものの量や色の変化、軽い出血など、身体の変化が現れることがあります。

中出しによる望まない妊娠への対処法

出産する

または

中絶する

アフターピルの使用にもかかわらず妊娠が回避できなかった場合、出産または中絶という2つの選択肢があります。

どちらの選択をするかは、パートナーや家族としっかり話し合い、慎重に決断する必要があります。

出産する

出産を選択する場合、出産に向けた準備だけでなく、結婚や入籍の手続きも必要です。

授かり婚の場合、母体の健康が安定する妊娠6ヶ月頃が一般的な入籍のタイミングとされています。

また、出産には約80,000円の費用がかかります。

しかし、国からの出産育児一時金で約420,000円が支給されるため、自己負担額は約8,000円となります。

厚生労働省の調査によると、結婚前に妊娠をした授かり婚の割合は全体の約20%です。授かり婚を恥じたり後ろめたく感じる必要はありません。

中絶する

出産が困難な状況であれば、中絶を選択するしかありません。

日本では母体保護法により、妊娠22週未満の中絶が認められています。

また、母体の負担を考慮すると、初期中絶(妊娠12週未満)が望ましいとされています。

早めの決断が重要です。

中期中絶(妊娠12週~22週未満)の場合は死産として扱われるため、手続きや埋葬の手配が必要になります。

中絶は女性にとって身体的・精神的なショックが大きく、できる限り避けるべき選択肢と言えます。

中絶にかかる費用は?

中絶の費用は病院やクリニックによって異なります。

一般的には、初期中絶なら10万円から20万円程度の費用がかかることが多いですが、全額自己負担であることに注意が必要です。

妊娠12週を超えると中期中絶になり、費用も上昇します。

ただし、中期中絶は出産育児一時金の支給対象となるため、実際の自己負担額は初期中絶と大きく変わらない場合があります。

中出しや妊娠に関するよくある質問

よくある質問:目次

▼生理前や生理中に中出ししても妊娠しにくい?

▼一番妊娠しやすい日は生理後何日目?

▼生理終わりかけの妊娠確率は?

▼1回の中出しで妊娠する確率はどのくらい?

Q.生理前や生理中に中出ししても妊娠しにくい?

A. 生理前や生理中に中出ししても妊娠する確率は低いですが、完全に妊娠しないとは言えません。次の排卵がいつ起こるかは分からないため、妊娠の可能性は常にあると考えましょう。

Q.一番妊娠しやすい日は生理後何日目?

A.一番妊娠しやすい日は、生理開始から約14日後の排卵時期です。例えば、生理期間が5日間なら、生理後の9日目が最も危険な日と言えます。

Q.生理終わりかけの妊娠確率は?

A.生理終わりかけで中出しをした場合の妊娠確率は0〜5%程度です。非常に低いですが、中出しを行った場合はアフターピルなどの緊急避妊をおすすめします。

Q.1回の中出しで妊娠する確率はどのくらい?

A. 1回の中出しで妊娠する確率は、排卵時期によって異なりますが、20〜50%程度です。年齢や排卵までの日数によっても大きく変わります。例えば、19〜26歳の女性が排卵2日前に中出しをした場合、約53%の妊娠確率が報告されています。

まとめ

中出しによる妊娠確率は、生理中や安全日であっても0〜5%、危険日であれば28〜53%程度です。

生理中や安全日であっても、妊娠のリスクが完全にゼロではないことを忘れずに覚えておきましょう。

生理周期の乱れや精子の生存期間の延長など、予期しない妊娠が起こる可能性も考慮し、生理中や安全日であってもピルやコンドームなどの避妊方法を常に実践することが重要です。

中出しが行われた場合は、速やかにアフターピルなどの緊急避妊を検討しましょう。

また、避妊方法や妊娠に関する疑問や悩みがある場合は、医療専門家やカウンセラーに相談することもおすすめです。

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