監修医師

日本産科婦人科専門医
株式会社 産燈堂 代表取締役
「中出しによる妊娠の確率はどれくらい?」
「生理中や安全日に中出しされても大丈夫?」
結論、生で性行為をしたら妊娠の可能性があります。
避妊なしで性行為をした場合、どんなタイミングでも妊娠の可能性があります。排卵日ではないから大丈夫、と思いがちですが、それは大きな誤解です。排卵のタイミングは変動することもありますし、精子も思った以上に長く生き残ります。避妊を適切に行わなければ「安全日」は存在しないのです。
- 精子は最大5日間生き残る: 射精後、女性の子宮頸管内の粘液に達した精子は約5日間も生き続けることがあります。たとえ性行為のタイミングが排卵日より数日前でも、精子が排卵を待ち受けて妊娠に至る可能性があるのです。
- 過信は禁物: 「今回はたまたま大丈夫だったから…」と避妊なしのセックスを繰り返すのは非常に危険です。セックスする限りいつでも妊娠のリスクがあるため、毎回きちんと避妊しない限り「絶対安全」と言い切れる日はありません。
避妊をしないで性行為をすれば、ほんの一度でも妊娠に繋がる可能性があると心得ましょう。不安を感じながら過ごすくらいなら、最初から確実な避妊をするか、万が一避妊を行わない無防備な性交渉を行なってしまった場合は早めに対策を講じることが大切です。
今すぐできる対策は「緊急避妊ピル(アフターピル)」の服用です。
- 72~120時間以内が勝負: 性交後からできるだけ早くアフターピルを飲むことで、妊娠を防げる可能性が高まります。緊急避妊薬は性交後72~120時間(3-5日)以内に服用する必要があります。特に24時間以内に飲めば約90%の確率で妊娠を防ぐことが可能です。時間が経つにつれて効果は落ちてしまうため、迷わずすぐに入手して飲むことが大切です。
- 産婦人科かオンラインで入手: アフターピルは薬局で普通に買える薬ではなく、医師の処方が必要な医薬品です。しかし緊急の場合、産婦人科に直接行けなくてもオンライン診療で処方してもらうという方法があります。後述するオンライン診療を活用すれば、家から出ずに迅速にアフターピルを手に入れることも可能です。
- 絶対に放置しない: 「生理が来るか試そう…」と何もしないまま数週間過ごすのは危険です。妊娠していた場合、発覚が遅れると選択肢が狭まります。少しでも妊娠の可能性があるなら、できる限り早く対処することが望まない妊娠を防ぐ鍵です。
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中出し(膣内射精)による妊娠確率は排卵日や年齢に影響を受ける?
オックスフォード大学の研究によると、中出し(膣内射精)による妊娠確率は排卵日や年齢によって変動することが示されています。
女性の年齢別の妊娠確率は以下の通りです。

結論からお伝えすると、避妊しなかった場合はどんなタイミングであれ妊娠の確率はあります。
避妊をせずに性行為をした場合、排卵日や年齢によって妊娠確率は変動します。特に排卵日前後は妊娠の可能性が高く、若年層ほど妊娠しやすい傾向があります。しかし、排卵日でなくても、精子は体内で数日間生存するため、どのタイミングでも妊娠の可能性はゼロではありません。
また、「安全日だから大丈夫」と思っていても、排卵日がずれることは珍しくなく、予測は不確実です。そのため、避妊に失敗した場合は、時間を無駄にせず、できるだけ早くアフターピルを服用することが重要です。
アフターピルは性交後72時間が最も効果的ですが、120時間まで有効な種類も存在します。
望まない妊娠を避けるためには、すぐにアフターピルを検討しましょう
避妊に失敗してしまった場合はアフターピルで避妊を考えよう
万が一避妊に失敗した場合は、アフターピルを利用して避妊を考えることが重要です。

アフターピルは性行為後72時間以内に服用することで、妊娠を高い確率で防ぐことができます。また、最近は120時間まで有効な種類のアフターピルも存在します。
服用するタイミングが早いほど、避妊効果が高まります。
アフターピルは、受精卵の着床を防いだり、排卵を遅らせるなどのメカニズムによって妊娠を防ぎます。
避妊に失敗したり妊娠のリスクを感じた場合は、早めに医師の診察を受けてアフターピルの処方を受けるようにしましょう。
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アフターピルの種類と価格相場
アフターピルの種類 | 服用推奨時間 | 値段相場 |
---|---|---|
レボノルゲストレル | 72時間以内 | 約9,000~12,000円 |
ウリプリスタル酢酸エステル | 120時間以内 | 約10,000~17,000円 |
アフターピルには主に2つの種類があります。
- レボノルゲストレル錠(ノルレボなど) – 日本で承認されている緊急避妊薬です。性交後72時間以内に1錠を服用します。排卵を一時的に遅らせたり妨げたりすることで受精や着床を防ぎます。効果は高く、正しく服用すれば**妊娠阻止率はおよそ97〜98%**とも言われています。従来の方法に比べ副作用(吐き気・頭痛など)は少ないです。費用は1回分で約15,000〜20,000円ほどですが、近年はジェネリック医薬品(成分は同じレボノルゲストレル)も出ており、1万円前後と比較的安く入手できるようになっています。
- ウリプリスタル酢酸エステル錠(エラなど) – 海外で承認されている緊急避妊薬です。性交後120時間(5日)以内でも効果が期待できるのが特徴で、72時間を過ぎてしまった場合に有効な場合があります。妊娠阻止率はノルレボよりもやや高く、約98%以上とされています。価格は1錠で1.5万円程度とされています。
アフターピルの効果
主に排卵の抑制・遅延です。場合によっては受精そのものを妨げたり、受精卵の子宮内膜への着床を阻害する効果もあります。
副作用と安全性
主な副作用には吐き気、軽い頭痛、眠気、下腹部痛、少量の不正出血などが起こることがあります。心配な場合は、吐き気止めなどを併用することができます。万が一嘔吐してしまった場合、服用後2時間以内であれば薬が十分吸収されていない可能性があるため、再度服用する必要がある場合があります。その場合は医師に相談してください。
服用後は通常2〜3週間以内に生理(消退出血)が起こりますが、確実な効果判定のためには妊娠検査薬を使って妊娠していないことを確認しましょう。
アフターピルの購入はオンライン診療でも購入できます

アフターピルを購入する際は、オンライン診療クリニックでも購入が可能です。
自宅にいながら、迅速に医師の診察を受けることができ、最短で翌日にはアフターピルが届きます。
アフターピルは無防備な性交渉の後、72時間以内に内服するのがおすすめです。
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また、当クリニックは120時間以内に効果がある薬も処方可能です。
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性行為における安全な避妊方法とは?

性行為における安全な避妊は、妊娠や性感染症のリスクを軽減するために非常に重要です。避妊方法にはいくつかの選択肢があり、それぞれに利点や注意点があります。
- 低用量ピルの服用
- ミレーナ(避妊リング)の利用
- 危険日を避ける
適切な方法を選ぶことで、より安心して性行為を行うことが可能になります。この記事では、避妊の成功率や正しい使い方に加え、自分に合った避妊方法を見つけるためのポイントについて解説します。
低用量ピルの服用
毎日同じ時間に低用量ピルを服用することで、理想的な使用では避妊効果は99.7%に達し、最も高い避妊率を誇ります。(参照元:ヘルスケアラボ「避妊」)
低用量ピルに含まれる女性ホルモンによって、排卵の抑制や子宮内膜の成長抑制などの効果があり、妊娠しにくくなります。
妊娠リスクを最小限に抑えたい場合は、低用量ピルの使用を検討しましょう。
コンドームの使用
性行為の際には、必ずコンドームを使用して避妊しましょう。理想的に使用すれば、避妊効果は98%と高いです。またピルでは感染症の予防はできませんが、コンドームは淋病やクラミジアといった性病の予防にも役立ちます。
ただし、コンドームの正しい使用方法に気を付けないと、避妊効果は98%から85%まで大きく低下します。
コンドームの避妊率は一般的な使用で85%といわれています。これは1年間に同じ避妊法を使った場合、100人中85人は避妊でき、15人は妊娠する、ということです。理想的な使用で避妊率は98%となります。
コンドームを正しく装着し、妊娠と性病感染を防ぐようにしましょう。
よくあるコンドームの誤った使用方法
コンドームの一般的な誤った使用方法をまとめました。
誤った使用方法 | 理由 |
---|---|
コンドームの表裏を間違えてつけ直す | 一度装着した側に男性の体液がついている可能性があるため、裏返すと膣に入ってしまう |
挿入の途中からコンドームをつける | 我慢汁(カウパー液)にも精子は含まれるため、途中からの装着は手遅れになる可能性がある |
コンドームを装着後に精液溜まりの空気を抜く | コンドームが破れる可能性がある |
同じコンドームを複数回使用する | 精子が付着したり破れたりする可能性がある |
鞄や財布にコンドームを長期間入れておく | ゴムが劣化して破れる可能性がある |
コンドームは体液の交換を防ぐための避妊具であり、女性の膣に男性の体液が付着したり、コンドームが破れたりするような使い方は避けましょう。
ミレーナ(避妊リング)の利用
ミレーナは、子宮内に挿入するT字型の避妊具です。外来の内診台で挿入することができます。
避妊効果は99%以上であり、低用量ピルと同等の高い避妊効果が期待できますが、脱落や感染症などといった副作用が起こる事もあります。
初期費用は約5万円と高額に感じるかもしれませんが、一度装着すれば最長5年間の効果が続くため、総合的な費用は低用量ピルよりも安くなります。ピルのように毎日内服する必要もありません。特に上にお子さんがいる場合など、将来的に数年間にわたって避妊を希望する場合は、ミレーナの使用を検討してみましょう。
排卵日周辺の性行為を避ける
避妊のためには、排卵日周辺の日(いわゆる危険日)の性行為を避けることも重要です。
ただし、これはあくまで他の避妊法を行ったうえで更に妊娠の可能性を減らすための方法です。排卵日はずれることもありますし、妊娠する可能性はどの性周期でもあると思った方が良いです。
妊娠率を最小限に抑えるためには、常にピルやコンドームなどの避妊方法を使用することが重要です。
妊娠が成立した場合の選択肢

アフターピルなどの使用にもかかわらず妊娠が成立した場合は、出産または中絶という2つの選択肢があります。
この章では、双方の選択肢について可能性をご説明します。
出産する
出産を選択する場合、出産に向けた準備だけでなく、結婚や入籍の手続きを考える必要もあります。
授かり婚の場合、母体の健康が安定する妊娠6ヶ月頃が一般的な入籍のタイミングとされています。
また、出産には平均468,756円の費用がかかります。(参照元:厚生労働省「出産費用の見える化等について」)ただ、国からの出産育児一時金で約420,000円が支給されますし、他にも補助を受けられる可能性があります。
厚生労働省の調査によると、結婚前に妊娠をした授かり婚の割合は全体の約20%です。(参照元:厚生労働省「令和3年度「出生に関する統計」の概況」)授かり婚を恥じたり後ろめたく感じる必要はありません。
中絶する
出産が困難な状況であれば、中絶を選択するしかありません。
日本では母体保護法により、経済的に子供を出産・養育することが困難な場合や、レイプなどの性暴力で妊娠した場合など一定の条件を満たす場合は、妊娠22週未満の中絶が認められています。
中絶の時期は、母体の負担を考慮すると妊娠週数が低い方が望ましいです。特に中期中絶(妊娠12週~22週未満)の場合は死産として扱われるため、手続きや埋葬の手配が必要になります。
中絶は女性にとって身体的・精神的なショックが大きく、できる限り避けるべき選択肢と言えます。
人工妊娠中絶にかかる費用は?
人工妊娠中絶の費用は病院やクリニックによって異なります。
「初期中絶(~11 週 6 日)」は 10 万~20 万円、「中期中絶(12 週~21 週 6 日)」は 30万~50 万円と言われています。
一般的には、初期中絶なら10万円から20万円程度の費用がかかることが多いですが、全額自己負担であることに注意が必要です。妊娠12週を超えると中期中絶になり、費用も上昇します。
ただし、中期中絶は出産育児一時金の支給対象となるため、実際の自己負担額は初期中絶と大きく変わらない場合があります。
無防備な性交渉や妊娠に関するよくある質問

性行為後、不安な気持ちのまま過ごすのはとてもつらいですよね。こちらでは、よくある疑問に答えながら、万が一に備えるための情報をわかりやすくまとめました。落ち着いて状況を把握し、必要に応じてアフターピルの利用を検討してください。
- Q.生理前や生理中に中出ししても妊娠しにくい?
- Q.一番妊娠しやすい日は生理後何日目?
- Q.生理終わりかけの妊娠確率は?
- Q.1回の中出しで妊娠する確率はどのくらい?
不安な状況において冷静に判断できるよう、必要な情報をわかりやすくお伝えします。
Q.生理前や生理中に中出ししても妊娠しにくい?
A. 排卵日が早まるケースや、精子が体内で数日間生存している場合もあり、結果として受精につながる可能性はゼロではありません。もし避妊に失敗したなら、生理のタイミングにかかわらずアフターピルの服用を検討しましょう。
Q.一番妊娠しやすい日は生理後何日目?
A.生理開始から約14日後の排卵日付近が妊娠しやすいと言われています。ただし、排卵日は生理周期はストレスや体調、個人差で大きく変わることがあります。「だいたいこの日だから大丈夫」と安易に思わず、いつもコンドームなどの避妊を徹底しましょう。性周期に関わらず、避妊に失敗したと感じた場合はアフターピルを検討してください。
Q.生理終わりかけの妊娠確率は?
A.生理中や生理直後も、予想外に排卵が早まる可能性はあります。どんな性周期でも避妊に失敗したと感じた場合は「低い確率だから大丈夫」と放置せずに、アフターピルを検討しましょう。
Q.1回の中出しで妊娠する確率はどのくらい?
A. 約20~50%と報告されています。特に若年層(19~26歳)で排卵2日前に腟内に射精した場合、約53%という高い確率が示された研究データもあります。たった1回でも妊娠リスクは無視できないため、中出し後に不安を感じる場合は、一刻も早くアフターピルを検討してください。
このように、排卵タイミングや生理周期にかかわらず、性交渉による妊娠リスクは常に存在します。「大丈夫かも」と思って放置するより、少しでも不安があるならアフターピルや医療機関への相談を早めに検討するのが望ましいでしょう。気になる点があれば、オンライン診療なども活用しながら、ためらわずに対処してください。
まとめ
避妊具を着用しない性行為には妊娠のリスクがあります。
現時点で妊娠を望んでいない場合は、避妊に失敗したかもしれないと思った段階で、できるだけ早くアフターピルの服用を検討することが何より大切です。
生理中やいわゆる安全日だからといって、妊娠のリスクが完全になくなるわけではありません。「多分大丈夫」と放置してしまうと、後から取り返しのつかない事態につながることもあります。
時間がない場合や周囲に知られたくない場合は、オンライン診療を活用すればスムーズにアフターピルを入手できます。
パーソナルケアクリニックなら業界最安で72時間ピルが7,980円(税別)で購入可能。LINE登録してスマホで診察を受けることができ、最短当日お届けが可能です。
性行為から72時間が経っていないあなたは、まずはLINE登録してパーソナルケアクリニックの医師に無料相談してみましょう。
【ご注意】
本記事は、一般的な医療情報を分かりやすくお伝えすることを目的としており、個別の診断や治療の代わりとなるものではありません。
記事内で紹介している医療機関・サービス等は、あくまで情報提供の一環であり、特定の医療機関や治療法を推奨・保証する意図はありません。
また、監修者は中立的な立場で記事内容の医学的整合性を確認していますが、掲載されている施設やサービスの選定・運営に関与しておらず、それに伴う責任を負うものではありません。
体調に不安がある場合や、症状に応じた判断が必要な場合は、必ず医療機関にご相談ください。
監修医師

日本産科婦人科専門医
株式会社 産燈堂 代表取締役
産婦人科医として、約15年間働き、1万人以上の患者さんと関わる。 その中で、病院以外でも「女性がより生きやすい社会」のために自分の力を活かしたいと考える。自身も会社を立ち上げ、複数のフェムテックスタートアップ企業のアドバイザーを勤める。 東京都主催スタートアップコンテスト「TOKYO STARTUP GATEWAY 2023」セミファイナリスト。
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