イソトレチノインは、内服でニキビ治療ができる飲み薬です。安全性も高く、個人差はありますが、飲むだけで効果を実感できます。
塗り薬をしようしてもなかなか治らないニキビに対して、内服薬でアプローチをする方法が近年注目されています。
また、高い効果だけでなく、塗り薬では届きづらかった背中のニキビにも聞くというのも内服のメリットの一つです。
イソトレチノインはビタミンA誘導体であり、欧米で40年以上の治療実績があり、ニキビ改善97.4%と高い治療薬です。
欧米では、重症ニキビに対するお薬として、FDA(日本における厚生労働省)からの認可がおりています。
1. 皮脂腺の縮小と皮脂分泌の抑制
ニキビの原因となるアクネ菌は、主に皮脂腺に定着します。イソトレチノインは、この皮脂腺を退縮させる効果があり、アクネ菌の増殖を抑え、ニキビを減少させます。
2. 細胞の異常角化の正常化
異常角化という状態に陥ることで 細胞周期(細胞の分裂などのサイクル)を調整し、異常化した細胞を排除し、皮膚を正常な細胞で置き換えていく働きがあります。これにより、皮膚全体の再生に繋がります。¥
3. 抗炎症作用
ニキビの原因の一つに、アクネ菌への過剰な免疫応答があります。イソトレチノインは、この免疫応答を抑制し、炎症を鎮める効果はあります。
イソトレチノインは、強力な効果の反面、以下のような副作用が見られることがあります。医師や薬剤師などの専門家による厳密な指導のもとでのみの使用が強調されています。違和感を覚えた場合は、お気軽に当院にご相談ください。
イソトレチノインには、胎児の催奇形性のリスクがあると言われています。
催奇形性とは、胎児の体が通常に発育せず、手足が短くなったり、指の本数に異常がでたりするなど、重大な副作用です。
そのため、妊娠予定、授乳中の方は、絶対に服用しないでください。
また、服用中に妊娠が発覚した場合は、直ちに中止し、医師までご相談ください。
また、服用中の方でも、献血や授乳、6ヶ月以内の妊娠も絶対にしないようにしてください。
治療期間は、4~6ヶ月が望ましいです。
服用開始後の経過