監修医師

緊急避妊が必要な状況に直面したとき、アフターピルの入手方法や費用について不安を感じていませんか?「保険は適用される?」「手続きはどうすればいい?」など、緊急時だからこそ知っておきたい情報がたくさんあります。特に初めての方は、どこに相談すれば良いのか、費用はいくらかかるのか、心配が尽きないでしょう。
パーソナルケアクリニックなら、24時間365日オンライン診療でアフターピルを処方。プライバシーに配慮した配送で、自宅や職場などお好きな場所で受け取れます。
アフターピルと保険適用の関係性

アフターピルを入手する際に最も気になるのが費用ではないでしょうか。特に「保険は適用されるの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。結論から言うと、アフターピルは基本的に保険適用外となります。
なぜアフターピルは保険適用外なのか
アフターピルが保険適用外となる理由は主に以下の点にあります:
- 避妊目的の薬は「疾病治療」ではないため
- 緊急避妊は医学的に「病気」と見なされないため
- 保険適用される薬剤は「治療目的」であることが条件
保険適用の基本的な考え方は「治療目的」であることです。アフターピルは避妊を目的とした薬剤であり、病気の治療ではないため、健康保険の対象外となっています。
保険適用されるケースはあるのか
極めて限定的なケースでは、医師の判断によって保険適用される可能性もあります。例えば:
- 性暴力被害後の治療の一環として
- 特定の婦人科疾患の治療過程で必要と判断された場合
ただし、これらのケースは非常に限られており、通常のアフターピル処方では保険適用外と考えておくべきです。医師の判断に委ねられる部分もあるため、自己判断は避けましょう。
アフターピルの種類と効果
アフターピルには主に2種類あり、それぞれ効果や使用可能期間が異なります。適切な選択をするために、これらの違いを理解しておくことが重要です。
72時間以内に服用するタイプ
最も一般的なアフターピルは、性交渉後72時間(3日)以内に服用するタイプです。
- 主な成分:レボノルゲストレル
- 商品名:ノルレボ、レボノルゲストレルなど
- 避妊成功率:約80〜85%
- 服用方法:1回1錠のみ、または12時間間隔で2錠
性交渉からの時間が経過するほど効果は低下するため、できるだけ早く服用することが重要です。24時間以内の服用が最も効果的とされています。
120時間以内に服用するタイプ
もう一つは、性交渉後120時間(5日)以内まで有効なタイプです。
- 主な成分:ウリプリスタル酢酸エステル
- 商品名:エラワン、エラなど
- 避妊成功率:約95〜98%
- 服用方法:1回1錠
このタイプは72時間を超えた場合でも高い効果を維持できる特徴があります。ただし、国内未承認薬のため、取り扱いのあるクリニックが限られている点に注意が必要です。
アフターピルの入手方法と手続き

アフターピルを入手する方法は主に3つあります。それぞれの特徴や手続き方法を理解して、自分に合った方法を選びましょう。
産婦人科・婦人科での対面診療
従来からの入手方法として、産婦人科や婦人科の医療機関を直接受診する方法があります。
【手続きの流れ】
- 受診可能な医療機関に事前連絡(アフターピル処方の可否確認)
- 来院・受付(保険証不要、身分証明書必要)
- 問診票記入(最終月経日、性交渉日時、避妊の状況など)
- 医師による診察(簡単な問診のみの場合が多い)
- 処方・支払い
- 服用(医師の指示に従う)
アフターピルは緊急性が高いため、多くの医療機関では予約なしでも優先的に診療してもらえることが一般的です。ただし、診療時間内に限られるため、夜間や休日の場合は注意が必要です。
オンライン診療を利用する方法
近年普及しているのが、スマートフォンやパソコンを使ったオンライン診療です。
【手続きの流れ】
- オンライン診療サービスに登録(身分証明書のアップロードなど)
- 問診票入力(最終月経日、性交渉日時など)
- 診察予約(即時対応のサービスも多い)
- ビデオ通話などでの医師による診察
- 処方決定・支払い(クレジットカード、コンビニ決済など)
- 配送・受取(1〜2日程度、即日配送サービスもあり)
- 薬の受け取り後に服用
時間や場所を選ばず、プライバシーに配慮された形で処方を受けられることが大きなメリットです。一部のクリニックでは、24時間いつでも診療を受けられるため、急な状況でも安心です。
薬局での購入(限定的)
2023年11月から試験的に、一部の薬局でも薬剤師による販売が開始されました。
【手続きの流れ】
- アフターピル取扱薬局の確認(全国で限られた店舗のみ)
- 来店・薬剤師による問診
- 服用(薬剤師の前で服用する必要あり)
- 支払い
- フォローアップ(3〜5週間後のアンケート回答が必要)
まだ試験的な取り組みのため、全国で約145か所程度の限られた薬局でのみ取り扱いがあります。また、薬剤師の前でその場で服用する必要があるなど、制約も多い点に注意が必要です。
パーソナルケアクリニックでは、プライバシーに配慮した配送で、自宅や職場などで受け取れるオンライン診療を提供しています。24時間いつでも診療可能なので、緊急時にもすぐに対応できます。
アフターピルの費用相場

アフターピルは保険適用外のため、全額自己負担となります。費用は入手方法や種類によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
産婦人科・婦人科での費用
医療機関での対面診療による処方では、以下のような費用がかかります:
- アフターピル薬剤費:6,500円〜15,000円程度
- 診察料:1,000円〜3,000円程度
- 初診料(初めての場合):2,000円〜5,000円程度
医療機関によって料金設定が異なるため、合計で6,500円〜20,000円程度の費用がかかると考えておくと良いでしょう。事前に電話で費用を確認することをおすすめします。
オンライン診療での費用
オンライン診療では、以下のような費用内訳となります:
- アフターピル薬剤費:8,000円〜15,000円程度
- 診察料:0円〜3,000円程度(無料のサービスもあり)
- システム利用料:0円〜1,000円程度
- 配送料:0円〜800円程度(無料のサービスもあり)
- 決済手数料:支払方法による(後払いの場合は手数料がかかる場合も)
総額で8,000円〜20,000円程度が相場です。
薬局での購入費用
薬局でのアフターピル購入は試験的な取り組みのため、限られた情報ですが:
- アフターピル薬剤費:7,000円〜9,000円程度
- 薬局での取扱手数料:0円〜2,000円程度
合計で7,000円〜11,000円程度と考えられますが、取扱薬局が限られており、地域によっては選択肢にならない場合もあります。
アフターピル処方時に必要なもの

アフターピルを処方してもらうためには、いくつかの準備が必要です。スムーズに処方を受けるために確認しておきましょう。
必要な身分証明書と情報
処方を受ける際に必要なものには以下があります:
- 顔写真付き身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
- クレジットカードなどの支払い手段
- 最終月経開始日の情報
- 性交渉日時の情報
- 避妊の状況(避妊具の使用有無や避妊失敗の状況など)
保険証は保険適用外のため原則不要ですが、持参しておくと良い場合もあります。身分証明書は必ず必要なので忘れないようにしましょう。
オンライン診療での準備
オンライン診療特有の準備として:
- スマートフォンやパソコン(カメラ・マイク機能付き)
- 安定したインターネット環境
- 身分証明書のデジタル画像(アップロード用)
- オンライン決済手段(クレジットカード、コンビニ決済など)
- 配送先の住所情報
パーソナルケアクリニックでは、スマートフォン1台あれば、診療から処方まで簡単に完結します。プライバシーに配慮した配送で、自宅や職場など好きな場所で受け取れます。
アフターピルの服用タイミングと効果

アフターピルは服用タイミングによって効果が大きく変わります。最大限の効果を得るためには、適切なタイミングでの服用が重要です。
服用の理想的なタイミング
アフターピルの効果は時間との勝負です:
- 24時間以内:最も効果が高い(約95%の避妊効果)
- 24〜48時間:効果はやや低下する(約85%の避妊効果)
- 48〜72時間:さらに効果が低下する(約75%の避妊効果)
- 72〜120時間:通常のアフターピルでは効果が期待できないが、ウリプリスタル製剤(エラワンなど)は効果維持
このように、性交渉後できるだけ早く服用することが重要です。理想的には24時間以内、遅くとも72時間以内の服用が推奨されています。
服用方法と注意点
アフターピルの服用方法には以下の注意点があります:
- 医師・薬剤師の指示に従って正確に服用する
- 水やぬるま湯と一緒に服用(食前・食後は問わない)
- 服用後2時間以内に嘔吐した場合は医師に相談(再服用が必要な場合も)
- 副作用(吐き気、頭痛、不正出血など)に備える
- 服用後の避妊対策も忘れずに行う
吐き気などの副作用対策として吐き気止めの併用も有効です。パーソナルケアクリニックでは、吐き気止めや痛み止めなどの副作用対策薬もセットで提供しています。
アフターピル服用後の注意点

アフターピルの服用だけで終わりではありません。服用後のケアや注意点をしっかり理解しておくことが大切です。
服用後の体調変化と対処法
アフターピル服用後には以下のような体調変化が起こる可能性があります:
- 吐き気・嘔吐(服用後数時間〜1日程度)
- 頭痛・めまい(服用後数時間〜2日程度)
- 不正出血(服用後数日〜次の月経まで)
- 月経周期の変化(次回月経が早まる・遅れる)
- 下腹部痛、乳房の張り、むくみなど
これらの症状のほとんどは一過性で自然に回復しますが、症状が強い場合や長く続く場合は医師に相談してください。パーソナルケアクリニックでは、服用後のフォローアップサービスを提供しています。
妊娠検査と次の月経
アフターピル服用後の重要なチェックポイント:
- 服用後3週間以内に出血がない場合は妊娠検査を行う
- 次の月経は予定日より1週間程度早まるか遅れる可能性がある
- 次の月経までは別の避妊法(コンドームなど)を併用する
- 月経量や期間が通常と異なる場合がある
アフターピルは100%妊娠を防げるわけではないため、念のため妊娠検査を行うことをおすすめします。パーソナルケアクリニックでは、妊娠検査薬もセットになったプランもご用意しています。
よくある質問と回答

アフターピルについて多く寄せられる質問とその回答をまとめました。不安や疑問を解消するのにお役立てください。
保険適用に関する疑問
Q: 特定の症状がある場合、アフターピルは保険適用されますか?
A: 基本的に避妊目的のアフターピルは保険適用外です。医師が治療目的と判断した極めて限定的なケース(性暴力被害後の治療など)では適用される可能性もありますが、通常は全額自己負担と考えておくべきです。
Q: 低用量ピルは保険適用されるのに、なぜアフターピルは適用されないのですか?
A: 低用量ピルも避妊目的では保険適用外です。月経困難症や子宮内膜症などの治療目的で処方される場合のみ保険適用されます。アフターピルは緊急避妊が目的のため、保険適用の対象外となっています。
処方と入手に関する疑問
Q: 未成年でもアフターピルを処方してもらえますか?
A: 年齢制限はありませんが、クリニックによってポリシーが異なります。多くの場合、未成年でも処方は可能ですが、親の同意が必要な場合もあります。事前に確認することをおすすめします。
Q: パートナー(男性)が代わりに処方してもらうことはできますか?
A: 基本的に服用する本人が診察を受ける必要があります。ただし、クリニックによっては、女性本人が同席した上でのパートナーの問診参加や、支払いのみパートナーが行うことは可能な場合もあります。
Q: オンライン診療で処方されたアフターピルはいつ届きますか?
A: サービスにより異なりますが、通常は診察後1〜2日以内に配送されます。パーソナルケアクリニックでは、最短で翌日に届くよう配送しています。エリアによっては即日配送サービスもありますので、詳細はお問い合わせください。
効果と副作用に関する疑問
Q: アフターピルの避妊成功率はどのくらいですか?
A: 種類や服用タイミングによって異なりますが、72時間以内タイプで約75〜85%、120時間以内タイプ(エラワンなど)で約95〜98%の避妊効果があるとされています。ただし、100%ではないため、服用後の妊娠検査も重要です。
Q: アフターピルを繰り返し使用しても大丈夫ですか?
A: 緊急避妊薬は文字通り「緊急時」のための薬です。頻繁な使用は身体への負担が大きく、月経不順などの副作用リスクも高まります。継続的な避妊が必要な場合は、低用量ピルやその他の避妊法を検討されることをおすすめします。
パーソナルケアクリニックでは、アフターピル処方だけでなく、低用量ピルなどの継続的な避妊方法についてもご相談いただけます。オンラインで気軽に医師に相談できますので、ぜひご利用ください。
まとめ:アフターピルと保険適用の基礎知識
この記事では、アフターピルの保険適用状況や入手方法、費用などについて詳しく解説しました。重要なポイントをまとめると:
- アフターピルは原則として保険適用外であり、全額自己負担となる
- 医療機関・オンライン診療・一部薬局で入手可能だが、それぞれメリット・デメリットがある
- 費用相場は6,500円〜20,000円程度で、入手方法や種類によって異なる
- 性交渉後できるだけ早く(理想的には24時間以内)に服用することが重要
- 服用後の体調変化や妊娠検査、次の月経までの避妊対策も忘れずに
緊急時こそ冷静な判断が求められます。事前に情報を知っておくことで、万が一の時にも適切な対応ができるでしょう。
パーソナルケアクリニックでは、24時間365日オンライン診療でアフターピルを処方しています。プライバシーに配慮した配送で、自宅や職場などお好きな場所で受け取れます。緊急時のサポートが必要な際は、ぜひご相談ください。
監修医師

2019年医師免許取得 2021年臨床研修終了 2022年パーソナルケアクリニック開業 以降2万人以上の診療実績 コロナ禍にクリニックをオープン、医療というインフラへのアクセス方法や実際のサービスの提供方法が今の時代に合っていないと感じ、生活に寄り添った形でパーソナルに使ってもらえる医療を提供することを目指して開業
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